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資格認定制度のごあんない

2013.1.15



わが国は、超高齢社会となり介護問題とりわけ認知症問題は国家的課題となっているといっても過言ではない状況にあります。
昨年10月に認知症の人数は、305万人とニュースで報道され、私たちはその増加の速さに唖然としたものです。今まで当議会は、今後40年は続く超高齢社会の状況を視野に入れ介護問題、認知症問題について7年余り調査研究、モデル研修等を重ねてきました。そして3年前に一般社団法人「日本認知症コミュニケーション協議会」を設立、認知症の人を正しく理解し、優しく接するためのコミュニケーション手法に合わせてアクティビティ・ケアの理論や実践研修を続けてきました。

一方で、認知症の人のことについて専門職はもちろん家族、学生、一般の人たちなど広く正しく知って欲しいという思いから分かりやすいテキスト「認知症ライフパートナー公式テキスト(基礎・応用)」を認知症の人に寄り添い生活を支援する輪を広げることをコンセプトに開発出版しました。合わせて検定試験を東京をはじめ全国5ヶ所で開始しまして、受験者は1万7千人を超しました。そこで、さらに深い知識と技術を持ち地域で活動できる質の高い専門職を育成し、超高齢社会において自立できる認知症に精通している専門職の養成と地域社会の中で生きがいを持ちボランテイア活動等で活躍できる一般の人たち、福祉系の就職を考えている学生の方々などを育成していきたいと願いまして、今後ともさらに実力を持った人材の輩出の為、平成25年度(4月以降)日本認知症コミュニケーション協議会が認定する2つの資格認定制度を発足します。

【認定制度 設立時期】
平成25年度 4月以降(予定)

【認定制度の目的】
認知症の人や家族、介助や生活の支援に当たる人たちが、さまざまな生活の場で、認知症の予防、心身機能や生活の質の維持ができるよう支援する。さらに、本人の主体性を尊重しながら本人の役割や生きがいを見出し、日々の暮らしの中においてアクティビティの計画や環境をマネージメントする能力を持つ専門職を養成する。また、家族、一般の方、学生などが地域社会の中で自信をもって介護、ボランテイア活動や就職活動などに参加できるよう育成する。

【認定制度1:認定「認知症アクティビティ・ケア専門士」(仮称)】
・「認知症ライフパートナー」応用検定試験の合格者で施設・病院や在宅介護の経験者。また、アクティビティに関わる資格などをもち経験のある人が受講対象となります。
・決められたカリキュラムの単位を取得した者で認知症アクティビティ・ケアの専門士として施設・病院や在宅ケアで活動でき、後輩を指導できる人格と技能をもった専門士(指導者)を養成し認定するものです。

※2014年7月よりに「認知症アクティビティ・ケア専門士 3級」第1期開講。詳細はこちらから

【認定制度2:資格認定「認知症ライフパートナー」(仮称)】
介護専門職をはじめ一般の方々、学生などをはじめ地域の中でボランテイアなど認知症の人の生活を各方面からサポートできる人を養成します。
・「認知症ライフパートナー」基礎検定試験合格者ならどなたでも対象になります。
・研修内容は、認知症の人をより深く理解する。認知症の人や家族とのコミュニケーション手法、アクティビティを用いた実技演習、施設演習、を中心とした実践研修で認定するにふさわしい人で、決められた単位を取得した人に対し認定します。


認定制度に関する研修時間、費用など詳細については、決まり次第お知らせいたします。
また近々、認定制度についてアンケート調査を行いますのでぜひご協力ください。



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