アクティビティ・ケアについて知るための入門書
認知症の予防と進行を抑えるための
アクティビティ・ケア
編著者:渡辺 光子
発行所:株式会社エスシーアイ
判型:四六判
ページ数:129ページ
価格: 1,200円(税別)
発行日: 2014年9月30日
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認知症の予防や進行を抑えるための新しい認知症ケアである「アクティビティ・ケア」について、認知症の人のご家族や、介護現場で認知症の人を支える専門職の皆様に
知っていただき、活用していただくためにこの本を作成いたしました。
認知症ケアは正しい認知症の知識のもと、その人に合った生活支援を中心とした援助が不可欠です。しかし現状は必ずしも認知症という病気が理解されているとは言えず、まして認知症の人を支える専門職の方々においても対応に苦慮されていると言われています。
本書の「アクティビティ・ケア」とは、認知症の人が平穏で安定した生活を送るためのコミュニケーションのとりかたを具体的に示したものです。
そのコミュニケーションをとる方法として回想法や音楽、運動、園芸、絵画、化粧、アロマセラピーなどがあります。これらのアクティビティは人が生活するうえで誰でも一度は
興味を持ち、趣味としてあるいは生活そのものとしてかかわりを持つことが多い生活活動です。
認知症の人の価値観や生き方、趣味・趣向、身体状況を理解して
「できること」や「できないこと」を見極めながら、その人に合ったアクティビティを選択し、
認知症の人だけではなくケアをする人たちも楽しみながら行うことによって
「アクティビティ・ケア」が認知症の進行を抑え予防することにも有効と考えています。
本書は各種のアクティビティを具体的にどのように活用したら良いのかを解説した初めての認知症ケアの本です。
認知症の方々と関わるすべての人がさまざまなアクティビティを用いて支えあい、暮らしを支援するそんな社会を構築することができるよう「アクティビティ・ケア」を提唱しています。
カバンにもすんなり入る持ち運びに便利なミニサイズにした理由に
日頃のケアに迷った時や悩んだ時に、なんらかのヒントや答えを
この本で見つけて欲しい、いつも持ち歩いて欲しいそんな想いがこもっています。

- はじめに
- 第1章 認知症という病気を知っていますか
- 1 認知症における社会背景
- 2 認知症の人を地域で支援しよう
- 3 認知症の原因となる主な病気
- 4 認知症の症状とその対応を理解しよう
- 第2章 アクティビティ・ケアとは何か
- 1 アクティビティ・ケアを知ろう
- 2 日常生活でアクティビティ・ケアを活かす
- 3 認知症におけるアクティビティ・ケアの役割と効果
- 第3章 認知症におけるアクティビティ・ケアの実際
- 1 回想法によるアクティビティ・ケア
- 2 音楽療法によるアクティビティ・ケア
- 3 園芸療法によるアクティビティ・ケア
- 第4章 さまざまなアクティビティ・ケア
- 1 散歩・運動
- 2 化粧療法
- 3 アロマテラピー
- 4 室内でできる園芸療法
- 5 押し花療法
- 6 布アートづくり
- 第5章 認知症にたずさわる専門職の養成
- 1 「認知症ライフパートナー」の意義と役割
- 2 「認知症アクティビティ・ケア専門士」とは
- あとがき
