セミナー情報

2012年10月6日(土)・10月13日(土)・10月14日(日) 3日間
第6回 認知症ケアフォローアップ研修
「認知症ケアとアクティビティ・プログラムの進め方と演習」

2012.8.20



最近「アクティビティ」という言葉がよく使われるようになっています。福祉先進国(ヨーロッパ、オーストラリアなど)では20〜30年前から高齢者ケア、認知症ケア、障害者(児)ケアの中にアクティビティが取り入れられており、それなりの効果や評価も聞くことができます。しかし、わが国の医療・介護分野での「アクティビティ・ケア」の取り組みは大変遅れていると言っても過言ではありません。特に、認知症予防のためのアクティビティ・ケアに関するプログラム開発は急がれています。
当協議会では「認知症ライフパートナー検定試験」を通して認知症に関する知識の普及に努めています。

この認知症ケアフォローアップ研修も第6回(今までに36講座)を迎えました。
この研修は、演習を中心とした実践的なアクティビティ・ケアのプログラムで構成されています。ぜひ、ご参加いただき介護現場や在宅ケアで活かしていただきたいと思います。

※今回の認知症ケアフォローアップ研修は、「認知症ケア専門士」の単位認定講座になります。
※終了いたしました。


各日程のプログラム

10/6(土)

AM

オリエンテーション

渡辺 光子

一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会 理事長
NPO法人 福祉・住環境人材開発センター 理事長

傾聴技術を使ったコミュニケーション手法、演習

中辻 萬治

日本応用老年学会 顧問
桜美林大学加齢・発達研究所研究員

ケアにおけるコミュニケーションを学ぶ。話し上手より聞き上手であることが大切。傾聴の技術には、三つの原則(受容・共感・自己一致)を理解する。また、傾聴には技法があります。すべては、話し手から信頼を得るためのものであるということを理解し、その技法を演習を通して学びます。

PM

園芸療法がもつ意味と室内で出来る園芸療法、演習

毛利 ユカ

いばらき園芸療法研究会 会長
園芸療法士

参加する人たちの心と体をよりよい方向へ導くために植物や園芸活動を活用します。
個人個人の自我性を引き出し、その人の合わせた役割を見出し生きがいに繋げる。無理なくできることが大切です。
見る、育てる、収穫する。作業を通して季節感、生活のリズム、五感を刺激することで生活の活性化に繋がる。収穫したものを食することで満足感、達成感が生まれるなどを理解する。いつも好評である植物を使った作品作りを全員で体験します。

10/13(土)

AM

1枚の紙から作り出す驚きのアート、手法と演習

堀田 ルミ子

堀田デザイン研究所 デザイナー
絵画作家活動

1枚の紙から生まれる立体の美しさ、ハサミとカッターを使い誰でもできる作業です。手先を使い、考える作業をすることで、認知症予防にも繋がる。立体を楽しむ作品づくり。紙をカットすることで連続性の美しさ、ユニットをつないでいくことで、美しくおもしろい作品が生まれます。自分で作業をして出来上がった作品に対する満足感、達成感が得られます。人から褒められるなど自信に繋がり、脳を刺激することで生活の活性化にも繋がります。

PM

アクティビティとしての音と音楽(療法)と演習

三宅 聖子

渋谷区障害者福祉センター
「はぁとぴあ原宿」 副施設長
音楽療法士

音楽は老いを生き、病を生き抜く、元気な心を身体をもち続けるための手法です。
人が生まれ、育ち、ときに病み、老い、そして一生を終えるその日々の生活の営みの中で必然的に存在しています。
認知症の人と共に過ごす時、失いかけた日常生活を取り戻し「その人がその人らしく、人生を全うする」を目標として、心と身体両面の活性化を目指すための提案が求められます。音楽は、私たちの生活の中でどのような役割や意味、効果について演習を交えて学びます。

10/14(日)

AM

色の持つ意味と役割、色と住環境、演習

葛西 紀巳子

有限会社 色彩環境計画室 代表取締役
1級色彩コーディネーター 他
2級建築士

色彩の基本(反対色、補色、類似色、同系、明度、彩度など)を学び、色と感覚(寒色・暖色、重い色、軽い色、興奮色、沈静色など)を理解し、リビング、寝室など各部屋の特徴と色彩計画、その意味と効果を理解します。
高齢者の五感、視覚メカニズム、高齢者の色彩バリアフリーを学びます。高齢者の人が見えにくい色、見やすい色、高照度を必要とする類似色の配色を避け、明暗差をつけないなどについて演習を通して学びます。住宅や施設等での色彩やサイン計画、インテリア照明についてもう一度見直します。実際の仕事の中からの事例紹介もあります。

PM

押し花を用いた手工芸、手づくり演習

関 容子

公益財団法人 日本手芸普及協会 評議員
(株)日本ヴォーグ社 社会で役立つ手づくり協議会 事務局長

花を使ったアクティビティの中に「花を育てるいけ花」などがあります。
今回は、もうひと工夫した技術と小道具を使った「押し花」の演習を通して学びます。
身近な花や葉を使ってさまざまな自己表現が楽しめます。生け花を使いますが、乾燥技術や保存技術の進歩により、手軽に美しい「押し花」ができます。その美しさは額に納め長く楽しむことができます。
花だけではなく野菜や果物も押し花にしてしまいます。そのためには、作業を進めるための技術や小道具が必要になります。施設、在宅ケアで手軽にできるアクティビティのひとつとして活用できるものです。
作った作品は、自分の部屋に飾る、家族や友人にプレゼントするなどで喜ばれることも多く、作った本人に達成感や満足感が生まれます。さらに五感を使うことで脳の活性化、生活の活性化につながる作業といえます。
体験したことを施設ケアや在宅ケアでぜひ活かしてください。

※なお、講師の特別な事情により変更になる場合がありますのでご了承ください。


日時 2012年10月6日(土)・10月13日(土)・10月14日(日)
※全日程終了
時間 10:00〜17:00(各日 3時間×2回)
受講料 3日間受講:一般:35,000円(税込)/会員:29,000円(税込)
・選択での受講の場合、1日あたり:14,000円(税込)になります。

※会員同時申込み可(年会費6,000円)。詳しくは事務局までお問い合わせください。
※別途教材費(3,000円)は研修当日にお支払いいただきます。
会場 代々木研修室 (東京都渋谷区代々木1-32-11 Kビル4F)


(大きい地図はこちらから)
定員 36名(定員になり次第締切となります)
認知症ケア専門士単位 2単位(発表者は+1単位)
※全日程(3日間)受講の場合のみ適用
主催 一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会
後援 一般社団法人 日本認知症ケア学会
福祉住環境コーディネーター協会
NPO法人 福祉・住環境人材開発センター

※ 会員とは:一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会 会員となります。
※フォローアップ研修中止の場合を除き、いかなる理由があっても受講料の返金および次回への振替・会場の変更はできません。


区切り線 この研修に関するお問合せは随時受け付けております。お気軽に事務局までお気軽にご連絡ください。
お電話・FAXでのお問い合せ TEL:03-5388-4134 FAX:03-3370-8061

営業時間 10:00〜18:00(土日祝日および当協議会休業日を除く)